iPad Pro & Procreateで宮崎駿氏の水彩画を再現してみた
僕は宮崎駿氏の水彩画が大好きで、以前はよく水彩画(主にイラストに水彩で着色)を描いたりしていました。
で、何気なく1〜2年程前に購入した『風立ちぬ』を久々に読んでみたら水彩画の美しさに感動し、ふとProcreateでも水彩画が描けないだろうかと思い iPad Pro & Procreateで宮崎駿氏の水彩画を再現してみることにしました。
メイキング動画
今回の作業のメイキング動画です。
参考にご覧ください。
※下に詳細解説があります。
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作業開始
1:まずは主線をトレース
アナログの水彩画風に着色することが今回の目的のため、鉛筆の主線はトレースしました。
※主線はCreative Marketで購入したブラシセット(超オススメです)より鉛筆ブラシを使用しました。
【Creative Market】Procreate brushes bundle [75%OFF]
2:着色
本を見ながら、ひたすら塗っていくだけです。
水彩画っぽくなるように気を配りながら着色していきます。
3:完成
本との比較
今回は描いた後に何も処理をしていませんが、最後にPhotoshopなどで水彩紙 or 紙系のテクスチャを重ねると、さらにアナログの水彩に近い雰囲気が出せると思います。
着色に使用したブラシ
プリセットで入っているガッシュのみを使用しました(全てこれ一本だけ)。
(アーティスティック > ガッシュ)
プリセットの水彩ブラシは塗りムラ(タッチ)が独特でアナログ水彩っぽい着色にならなかったため、他のブラシをいろいろと試した結果、もっとも近い雰囲気が出せたガッシュブラシになりました。
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水彩画っぽく描く際の注意点
- 色を選ぶ際に彩度が高すぎると水彩っぽくなくなるので、あえて彩度を下げる(にごった色を選ぶ)
- ブラシの不透明度を細かく設定する
- 不透明度を下げて、薄い色を重ねるイメージ
- デジタル特有の不自然なブラシのムラができるのでぼかしツールでぼかす
- 白くしたい箇所は消しゴムで消すのではなく白に近い色で塗る(消しゴムだと不自然に白くなりすぎるため)
宮崎駿氏の水彩画が楽しめるオススメ本
宮崎駿の雑想ノート
ストーリーのある短編集ですが、もはや画集です。
マスト本。
『宮崎駿の、目も眩む雑学と妄想の世界!アニメ映画風の谷のナウシカ、となりのトトロ、もののけ姫の監督、宮崎駿が、その豊富な知識と妄想で構築した超趣味的世界!兵器と人間が織り成す、バカバカしい狂気の情熱を描いた、珍奇なる物語13編。大ヒット映画「紅の豚」の原作、「飛行艇時代」を収録。』
泥まみれの虎―宮崎駿の妄想ノート
こちらは短編集ではなく一本のストーリー漫画です。
(絵だけでも楽しめるので、こちらもいわば全編画集。)
ストーリーもめちゃくちゃ面白いただのマスト本です。
『鬱屈の時代を、踏み外さずに生き抜く術とは―?極限状況における若きドイツ戦車兵が決して失わなかった正気、持ち続けた勇気。そして沈着冷静かつ勤勉な戦闘行動の実態…宮崎駿が掴み取ろうとした、苦闘の爪痕。』