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はじめに

僕は知人や友人を問わず、いろんな人のヒストリーや体験談などを聞くのが好きなのですが、『そうだ!自分の身の周りにいる『自分がこの人はすごいと思う人』にいろいろと話を聞いてみよう。何か有益な情報が得られるかもしれない。』と思い、実践してみることにしました。


前提:聞きづらいことも聞く

話を聞くにしても、普通の会話や太鼓持ち的なインタビューに終始してはあまり意味がないと思ったので、なるべく普通のインタビューでは聞きづらいようなこともあえて聞いています。
(※あくまで了承を得た上で)

篠原先生と自分の関係について

僕が漫画家プロデビューしてから最強ジャンプにて連載を持つまでの間に、2つの週刊連載漫画のアシスタントを経験したのですが(レギュラー以外のヘルプを除く)、ひとつが澤井啓夫先生の『ボボボーボ・ボーボボ』で、もうひとつが篠原先生の『スケットダンス』でした。

スケットダンスには連載スタート時からスタッフとして入り、4〜5年くらい背景などの作画を担当しました。
連載開始後しばらくはなかなか軌道に乗らず読者アンケートもあまり良くなかった様で、篠原先生は打ち切りを覚悟し『みんなごめんね…』と口々にアシスタントに言っていたのを覚えています。

スケットダンスに入る前は、その前にアシスタント経験がありながらも、きちんと絵を描く、ということをしたことがなく(パースを詳細にとったり、『望遠』や『広角』などのカメラのレンズ画角を意識した作画をしたことがなかった)、スケットダンスの現場で初めて正しい絵の描き方を学びました。

その他、ストーリーなどについてもアシスタントとして作画をしながら学ぶことが多く、毎週毎週が勉強の連続だった現場でした。本当にお世話になりました。


ひさしぶりの対面

インタビューの前に

自分が思う『篠原先生のすごいところ』

  • 【大人】:漫画を描いている人・作家は良くも悪くも常識的な価値観を逸脱した人が多いですが、篠原先生は常識をわきまえた価値観を持った人だと思います
  • 【理詰めの才能】:物語をきっちりと計算して構築する力に秀でている
  • 【画力の高さ】:本人はあまり認めませんが、僕は画力が高いと思います(水彩画は特に綺麗)
  • 【エンターテイナー】:他人を喜ばせようという気質にあふれていて、それが漫画になって表現されている
  • 【精神的なタフさ】:どんなにツラい時もめげない

おことわり

本来は篠原健太先生と書くべきなのですが、普段から『篠原さん』と呼ばせてもらっているので、以下の対話中の文章に関しては、敬意は十分に込めた上で、篠原さんと記載させていただきます。ご了承ください。

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インタビュー後のカフェにて



いろいろ聞いてみた


今回のインタビューは2018年1月17日に、篠原さんの自宅にて行われました。

サラリーマン時代の経験について


漫画家として漫画を描く仕事をするにあたって、サラリーマン時代の経験が活きている点はありますか?

サラリーマン時代は集団でものを作っていたので、チームで作るから、その管理とか、仕事の割り振りとか、そういう点がもしかしたら活きているかもしれない……けどよくわからないですね。

でも、何も社会を知らないままに描いていたら全く別の漫画になっただろうなぁと思います。

別の漫画と言うとどういうものですか?

自分があこがれたままの漫画を描いていた気がします。つまらないバトル漫画のネームとかをずっとやっていたり(笑)。
だからといって、スケットダンスが深い漫画とは全然思っていないですけど。

僕の場合は、最初から商売として漫画を見ていたのかもしれませんね。

読者の目線に立てなくて自分の描きたいもので突っ走ってしまう新人をたくさん見てきたので、そう考えるとどうやったら読者がお金を払ってくれるかという目線は大事なのかもしれません。

でもサラリーマン経験が活きているかはちょっとわからないですね。なぜなら、自分がやっていたのはそんなに社会と関わる仕事じゃないから。
制作の仕事で開発職だから、電話をとったりしないし営業もしないし。

何を開発していたんですか?

ゲームを作っていました。

プログラミングですか? それともグラフィックの制作とか?

グラフィックです。ドットからはじまって、3Dにいって。
ずっとパソコンでものを作る。ずっと一日中椅子に座ってものを作っているという状況は今と全く変わらないので、ずっと同じことをやっている気もします。

グラフィック制作をしていた経験が漫画家になって活きていたりするんですか?

ないかな…。

3Dモデルをいじったりとか、その経験が絵に活きることを少し期待してた部分もあったんですけど、それはまったく…。
漫画の絵は漫画を描くことでしか上手くならない、っていうのを思い知らされました。

でもパソコンに慣れてたっていうのはちょっとアドバンテージになっていて、デジタル環境に移行する時にスムーズにできたっていうのはあります。
アストラでは3Dも使ってるんですけど、慣れていたのでそれを使うのにためらいがありませんでした。

何歳から本格的に漫画を描いたんですか?

28、9からかな。サラリーマンを辞めてから描き始めました。

サラリーマンを辞めてからでしたっけ? サラリーマンを辞める時の覚悟はどんなものでしたか?

描きかけの完成していない原稿があって、なりたいとはずっと思っていたんだけど…。描いてはすぐ止めて、みたいな。

ツラいし上手く描けないのがイヤですぐ止めちゃう、というのを大学の頃からずっとやってて、漫画を完成させたことがなかったんです。

会社で働きながら漫画を描こうとも思ってたんですけど、それも全然できませんでした。
だから、会社を辞めた時に『あの描きかけの原稿を完成させよう!』と思って、押入れから引っ張り出してきたんです。で、完成させて持ち込みに行こうと。プロの感想を聞きたいと思ってました。
その一作を完成させて、持ち込みに行ってボロクソに言われて終わるはずだったんです。

それは会社を辞めた後ですか?

辞めた後ですね。

それでダメだったらどうしようと…?

別のゲーム会社に行こうとか甘いことを考えていました。

ただ辞めるんだったら、『一度チャレンジしてみたい!』と思っていたことに一回本気でやろうってことで まず一作書いて…そのままズルズルと(笑)。

ただし2年間で結果が出なければ漫画はやめようと思っていました。

2年ですか?

スタートの年齢が遅すぎたのを自分でもわかっていたので、2年間と定めて。
無職状態で実家に置かせてもらって、ずっと描いていました。
ちょうど2年でデビューが決まったので、じゃあやり続けるか、と。

『漫画を描くために会社を辞めよう!』って考えるとすごい覚悟が要ったように思えるけど、本当はそれほどでもありませんでした。

漫画でうまくいったらいいな、みたいな感じですか?

とりあえず気を済ませたかったんです。


アシスタントや新人漫画家について

伸びるアシスタントと伸びないアシスタント。 いろんなアシスタントを見てきて、篠原さんが感じる違いってありますか? 連載できるか・できないかなども含めて。

難しいですねぇ、自分のやり方に固執する人は吸収しづらいところはあるかもしれません。アシスタントっていろんな場所に行くから、そこの先生の絵柄にしないといけないじゃないですか。
っていうのもあるし、なんだろうなぁ….。

絵を描くことが好きでみんなこの業界に来てるんだろうけど、絵を描くことで満足している人は伸びづらいだろうなぁと思います。それよりも『この作品を良くしよう』とか『これをいい商品にしよう』って思っている人は伸びる。

絵を描いて、この業界にいることで満足しているという人もいると思うんですよね。それは漫画のファンというか、そのカルチャーが好きでいるから。

ちゃんとプロになるんだぞ、という意識がある人が伸びるということですか?

そうですね。意識を高く持つことは絶対大事です。

仕事に対するスケジュールや時間感覚についてはどうですか?(篠原さんはよくアシスタントに仕事をする時の時間配分やネームを作成するスケジュール・プランについてアドバイスをしていた記憶があったので聞いてみました。)

ビジョンが見えていないといけないと思います。
いいアシスタントって言われたことだけをやるんじゃなくて、シーンを理解してるから自分なりの工夫を入れてきたりする。
やっぱりビジョンがあるんですよね。

それは漫画家を目指すのも同じで、編集者が直せって言ってるところをそのまま直すからやりとりの往復も多くなるんですよ。見てる場所が目の前だけだとダメで、もっと顔を上げて遠くを見るべきです。首の角度が大事。

成功するかどうか、仕事ができるかどうか、全部に言えることだと思います。

出版不況について

最近よく出版不況だと言われますが、どう考えていますか? まずは自分で感じる出版不況については?

彼方のアストラで嫌というほど思い知らされましたね。思ったより売れなかったので。
でも、それを不況のせいにしたくないじゃないですか。
自分のせいにした方がいい、とよくアシスタントのみんなにも言ってましたけど、担当のせいとかタイミングが悪いとか言いだしたら成長が止まる気がするんですよ。

自分の作品が及ばなかったんだ、面白くなかったんだ、と考える方がいいと思います。
なぜなら売れてる漫画はありますからね。
結局、売れてる漫画より自分の漫画の方が面白くなかった、ということに尽きるんです。

売れにくくなってきている、ということはありませんか?

売れにくくなってきています。
スケットダンスの時はそういうことは一切考えなかったんですけどね。

僕がプロデビューした頃(2007年頃)のコミックスの出版数とはだいぶ変わった印象があります。

ジャンプはまた特殊だと思いますけどね。

こないだのラジオでも言ったんだけど(※サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ)、今の日本においてはジャンプに載るということが最大のコマーシャルなわけなんですよ。
ただウェブ漫画はパラパラってめくった中で目に止まるってことがないから。読者に積極的に見に来てもらわないといけない。まぁこれは出版不況とはまた別問題ですけどね。

ツイッターをやってみて、読者の声を聞いてみてわかったけど、一ヶ月に買える冊数が昔より全然減っていますね。


買いたいものだけ買う、と。

買うのも失敗しないようにネットでレビューとか話題になっているものを調べて買うみたいな。

体感としてこのままだとマズいなと感じるようなことはありますか?

うーん、考えることはあるけど。

発表の形態を変えるとか考える人もいるかも知れませんが、結局作家にできることは面白い漫画を描くことしかないわけで。

僕は一応ジャンプという場所にいるわけだし、別のやり方をするよりは、面白い漫画を描いて話題になることしか考えてない。

というより、面白い漫画を描くことにしか興味がない、という感じですね。

電子書籍などのメディアの進化やコンテンツのあり方についてはどんな風に考えていますか?

漫画はまだ紙の方が良いっていう人が多くて、で実際に売り上げを見ても紙は多いんですよ。
電子書籍で売れた分って発行部数にカウントしてなくて──

そうなんですか?

そう、含めて発表する漫画もちょっとあるけど、基本的に発行部数というのは紙の漫画だけですね。

まだ日本では紙が主体ではあるけど、それもいずれは電子書籍にとって代わるんだろうなぁと…。

今みんな物を増やすのが嫌になってますよね。

彼方のアストラを描いてから売り上げを考えるようになったので、いろいろ周りをみるようになったけど、エロいものは売れてるんですよ。

なんでエロは売れるんですかね?

わからないけど、手元に置いときたいからじゃないですかね。エロや萌え、あとは絵の上手なもの。
愛玩というかキャラクターにみんなお金を出すから。

逆にストーリー重視の漫画は物でなく情報だから、そういうのは無料であればなるべく無料で済ませたいんだろうなと。例えば10個ある中から3個しか選べないってなった時に、キャラクターが好きなものとか、エッチなものを選ぶ心理はわかりますよね。

でも、いずれにしろ面白い漫画は売れるわけだし僕自身そう信じているので、漫画家は不況を言い訳にするべきではないと思います。





スランプについて


今までにスランプに陥った経験はありますか? ネタが出てこないとか。

スケットダンスの時は週刊連載のシステムが大変すぎて、とにかくやるしかないから。ツラいと感じてる暇がない。
そう思っている時間があったら描かないといけない、みたいな状況でした。

その代わり連載が終わってからは身体がボロボロになったし、次回作をどうするかって悩んでた時に生みの苦しみをずいぶん味わいましたね。

彼方のアストラが生み出されるまでは苦労したんですね。 その時に足掻いたりというか、どうやって乗り切ったんですか?

もう足掻くしかないですね、解決策がない。

毎日パソコンで企画を練っていたんですが、文字を打ってネームを描いて、ということを愚直にやるしかない。ただ時間はあるから、映画を観に行ったりとか、気分転換はできましたが。
あとは、その時に妻が編集者みたいな役割を担ってくれたから、相談役としていつも相談にのってくれて、 それが有難かったかな。僕は人としゃべることで脳が回転するので。

スケットダンスの時も毎週毎週ストーリーを考えていたけど、なんやかんや数時間でストーリーが一本できてたっていうのは聞き役として編集者が目の前にいてくれてたからですね。ベラベラ喋ることで脳が活性化していくんです。

一人で悶々と悩んでいると何も出てこなくて1日が終わるっていうこともよくあったから、自分にとっては聞き役を立てて、喋ることで解決することはよくあります。


次回作や今後について

次の企画は何か考えていますか?

それは全く白紙ですよ。

何を描いていいかもわからないし。

『スケットダンス2』とかはどうですか?

それも要望はあるけど、ツイッターをやってると特に…。
でもツイッターにはファンしか来ないから、そういう声が多いっていう錯覚を起こしちゃうだけなんですけどね。

挑戦したいことはありますか?

彼方のアストラはスケットダンスとは違うことをやろうというコンセプトでああいう形になったので、 じゃあ次はアストラと全く別の企画を、と考えることにはなると思います。

僕はどちらかといえば、何かに挑戦したい、というタイプの作家だと思うので。やってないことをやるみたいな。

でも読者が自分に求めているものを大事にしていきたいです。

合わせ技ですね。読者が求めてくれるものと自分が挑戦したいものを合わせたもので考えていきたいです。

まぁ具体的なことは何も、白紙状態です。

漫画家を目指す人へのアドバイス

出版不況などの状況を踏まえた上で、これから漫画家になりたい人へのアドバイスはありますか?

今はウェブ漫画とかもあって昔よりも(メディアが)全然増えているから、デビューするだけだったらしやすいはずです。

間口は広くなってるけども、結局漫画の数が増えているから売れる確率が減るし不況もあるから、漫画で飯を食うっていうのが大変ですね。
とにかく意識を高く持たないといけないと思います。

今はSNSがあるから横の繋がりがすごくあって、漫画仲間同士でネームを見せ合ったりとかもよくあると思うんですけど、僕はいわゆる漫画友達はいらないと思ってるんです。お互いでネームを見せ合っても、それは褒め合うに決まっているから、実になっているような錯覚をするだけなんですよ。それでは意識がどんどん低くなってしまいます。

やっぱりプロの編集者に見せるべきです。編集者は読者の鏡だから、編集者を通して何十万という読者を見ていないと、そういう高い意識を持っていないとピラミッドの上には行けないと思ってます。

友達がいるのは楽しいから全然構わないけど、友達に褒めてもらうことに甘んじていたら黄色信号だなと思った方が良いかなと。

互いに気を使ってキツイことは言わないっていう状況になりがちですよね。

そう。褒めあってしまいがちなんですよ。
だって他人のネームや漫画を見て厳しいことを言うと、次に自分のを見せた時にキツイことを言われちゃうから、それに対する保険で。錯覚しやすいわけですよ、プロでも褒められたら錯覚するから。

そんなに甘いもんじゃないから。読者は編集者よりも厳しいんだから、厳しいところに身を置かないと。それは根性論じゃなくて、相手をするのは読者ですよ、っていうことです。

最後に

では、何か言いたいことがあれば自由にメッセージを。

何に!?
漫画に?

まぁ漫画でも何でも…。

自分は本当に無趣味だし、そんなに漫画も読まないし、ただそれが良かったのかなとも思うんです。

漫画のファンというよりは、物を作って楽しんでもらうことが異常に好きなんですよね。それは(会社員時代に)ゲームを作っている時もそうだったし、漫画家になれたっていうのはその性格があったからっていう気がします。とにかく楽しんでもらうことが好き。

手段は何でもよくて、もし絵が描けなかったら小説家を目指してたかもしれないし、映画監督を目指してたかもしれないし。

ただ漫画は絵さえ描ければ、個人で自由にできる最大のメディアなので、いい職業についたなと思ってます。恵まれてるなと思う。運も良かったし。いま良い位置にいさせてもらえてるのはラッキーだなと思っています。

目標とかはありますか?

年齢が年齢なので、もう週刊は難しいだろうし、たくさん描いてヒットを狙うっていうほどの弾数を撃てないと思うので、できればじっくりクオリティの高いものを作りたいですね。

アストラはじっくり時間をかけて考えた後に連載して、そこが評価されたところもあるので。
自分はタイプ的にはどう考えてもそっちなんですね。勢いとライブ感で描く漫画家というよりは、練って描くタイプ。だから、とにかくクオリティを高めたい。

漫画は歳をとっても描けるのでそこはいいですよね。
ペースが落ちても60歳くらいまでは、何なら60歳を過ぎても、ちょこちょこと描けたらいいなと。

とにかく体力が無さ過ぎて、体力づくりをしないと。筋トレとかしないとやばい…。

── 体力という言葉を聞いて ── 週刊連載という激務を乗り切ったアイディアとかはありますか? 忙しいからやるしかない、というのはわかりますが、でもやっぱりしんどいじゃないですか。

漫画って締切があるからみんな描くわけで。落としたらいけないっていう恐怖感ですね。

乗り切ろうとかじゃなくて、なんというか、流れるプールの中にいるみたいな感じです。

だから多くの週刊連載作家がそうだと思うんだけど、自然と規則正しい生活になっていくんですよね。

スタッフを呼んだりもするから、同じ時間に起きて、同じ時間に食事して、同じ曜日にネームを終わらせてっていうような。

それは自然とそうなっていって、今考えると、規則正しく生活するっていうのが激務を乗り切る一番いい秘訣だったと思います。


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インタビューを終えて

とても中身の濃い話を聞くことができました。篠原先生の漫画に対するスタンスは非常に明瞭で、とにかく面白い漫画を描いて読者を喜ばせたい、というエンターテイナー性に溢れるものでした。これは僕がアシスタントをしていた時から変わっていません。

出版不況やウェブ上で違法な漫画掲載が横行し、多くの作家が生き方を問われる中で、それでもやはりブレずに面白い漫画を描くことに集中する、というシンプルながら力強い姿勢は“週刊少年ジャンプでの過酷な週刊連載を乗り切った漫画家”という実力の高さの現れのように感じます。

今回、篠原先生にはご多忙な中この企画に協力していただき感謝しています。
本当にありがとうございました。



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