万年筆 / MONTBLANC マイスターシュテュック ル・グラン 146 100周年(F)
万年筆レビュー、今回はモンブラン(MONTBLANC)のル・グラン146。
太さは細字(F)。
マイスターシュテュック100周年モデルで通常のモデルとは仕様が異なっているのが特徴。
【公式サイトより】
1924年の発売以来、モンブランのマイスターシュテュックは、高級筆記具の代表として広く知られるようになり、洗練されたスタイルや大胆な個性の象徴であり続けています。ラブレターを綴る時、あるいは歴史的文書への署名という場面で、マイスターシュテュックは歴史の1ページに色褪せることのない足跡を残しています。 このマイルストーンを記念して、モンブランはアーカイブを探究し、ブランドの豊かな歴史とヘリテイジに敬意を表するジ オリジン コレクションを制作しました。コレクションはアーカイブに残されていた初期のデザインや、マイスターシュテュックの最初期のエディションに見られるデザインの特徴に着想を得て、モダンなアプローチを加えながら創業の精神を表現しています。 ブルー プレシャスレジン製のキャップにあしらわれた流麗なパターンは、初期のデザインにインスパイアされたもの。紙の上で溶けてゆくインクを表現したデザインが、プラチナ仕上げのフィッティングとエレガントなコントラストを生み出します。 クリップは、一部の初期マイスターシュテュックに採用されていた形にオマージュを捧げ、ノスタルジアをかき立てます。 よく見ると、オリジナルのマイスターシュテュックロゴがあしらわれていることに気づきます。このロゴは、誕生の当初から高品質のシンボルとしてキャップにあしらわれていたものです。 100周年記念エディションのペン先はロジウム仕上げのソリッドゴールドを使用し、数字の「100」とともに「1924」と「2024」の年が刻まれています。 マイスターシュテュックと共に卓越性を追求する新たな100年への思いを託したエディションです。
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ボディはプレシャスレジン製でしっかりした感触。
ボディエンドのピストンパーツ(インクを吸入する時にクルクルする箇所)が金属になっているためズシッとした重量感があり、重心がペン先側ではなく後ろに来ている。
ボディカラーはブルーだが、シンプルなブルーではなくキャップにマーブル調の仕上げがなされている仕様。
公式によると「紙の上で溶けてゆくインクを表現したデザイン」らしい。
クリップも通常モデルと異なっており、一部の初期マイスターシュテュックに採用されていた形にオマージュを捧げたものとのこと。
ニブは14金でロジウム仕上げ。
また、100周年モデルのため数字の“100”と“1924”および“2024”が装飾されている。
キャップにもヴィンテージのマイスターシュテュックのロゴがレーザー刻印あり。
通常ラインとは違って随所に100周年の工夫が凝らしてあって、見ているだけでも楽しい万年筆だ。
| 書きやすさ | ★★★★★ |
|---|---|
| 書き味 | ヌルヌル系 |
| 持ちやすさ | ★★★★★ |
| 重心 | 後ろ |
| 書く楽しさ | ★★★★★ |
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書き味は、インクフローがよくて「ヌラヌラ」な感触が心地よい。
ル・グラン146は「持ちやすい」と言われるが、まさにちょうどよい持ちやすさでストレスが少ない。
100周年モデルでリッチな仕様だが、いざ書いてみると特殊な仕様の実感は遠のき、書く楽しさが湧いてくる。
インクフロー、ニブのサイズを含めた書き味、全体のバランス、すべてが調和している印象で、書けば書くほどワクワクするというか「書く楽しさ」が湧き上がってくるのだ。
書き味が楽しいペンは他にもあるが、全体のバランス感とインクフローの良さからくる「ワクワク感」は独特な気がする。
インクは吸入式なので大量に補充が可能。
書き味の楽しさもありほぼ無限に書いていられる気がしてしまう。
スペックは細字(F)だが、線は太めで国産メーカーの中字〜太字と同程度。
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仕様・スペック
| メーカー | モンブラン MONTBLANC |
|---|---|
| ペン種 | ロジウム仕上げ14金ペン先 |
| 方式 | ネジ嵌合方式 |
| 機構 | ピストン吸入式 |
| 材質 | 本体材質:高級樹脂 ペンキャップ:樹脂、流線型効果、ヴィンテージのマイスターシュテュックのロゴがレーザー刻印 クリップコーティング:白金 |
| サイズ | 約146mm(収納時) 約158mm(キャップポスト時) キャップ径:約15.5mmφ |
| 重量 | 約30g |
| バランス型 / ベスト型 | ベスト型 |
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サンプル
筆圧をあまり掛けずに書くので個人的にニブのしなりや硬さはあまり意識しないのだが、ニブは硬めな印象。
・モンブラン ル・グラン146(F)
・プラチナ #3776センチュリー(F)
・プラチナ #3776センチュリー(M)
での比較。
センチュリー(F)よりは明らかに太いペン線。
センチュリー(M)よりも太かった。
インクフローの良さもあり、やはり線が太めになりやすい傾向だ。
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パイロット カスタム845、ペリカン スーべレーンM805とのサイズ比較
他メーカーのペンとサイズ感を比較してみた(画像中央が146)。
比較したのはパイロット カスタム845(画像左)、ペリカン スーべレーンM805(画像右)。
見た目としてはカスタム845がやや大きく、M805とは同じくらい。
ただ、実際に持ってみると、このなかではモンブランの146がもっとも小ぶりで持ちやすい。
この3本はどれも書き味が良く「書いていて楽しいペン」だが、より軽やかに書けるのは146だ。
バランスの良さなのかニブの小ささなのかハッキリとした理由が思いつかないが、146はスイスイとペンが進む。
あくまで個人的な感想としては、カスタム845は書いていて上品で背筋が伸びる感じ(?)、M805はマーカーやボールペンのようにラフにガシガシ書けるタフでカジュアルなイメージだ。
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モンブランというと高級感のあるイメージだが、実際に使ってみると思っていた以上にカジュアルに書ける、というかリラックスして書けることに気づいた。
推測に過ぎないが、モンブランがブランドとしての価値よりも「書くストレスの少なさ、書き味の良さ」という「ツール」としての万年筆の価値に重点を置いているのかもしれない。
実際のところ、所有感を満たすだけだったらここまでモンブランの万年筆は評価されていないだろうと思う。
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