【iOS用外部マイク】SHURE MV88・ZOOM iQ7 レビュー
【iOS用外部マイク】SHURE MV88・ZOOM iQ7のサウンドテスト動画を作成しました。
音質比較の参考にご覧ください。
サウンドテスト動画
↑ SHURE MV88 vs ZOOM iQ7 vs 外部マイク無しという内容です。
録音した音にエフェクト類は一切なし、録音の際にもリミッターやコンプレッサーは掛けていません。
サウンドテスト動画2(ハイレゾ対応レコーダーも追加した比較動画)
↑ SHURE MV88 vs ZOOM iQ7 vs 外部マイク無し
に加えて、Roland R-07(ハイレゾ対応)とZoom H1を加えた音質比較動画。
個人的には、R-07が頭一つ飛び抜けている印象です。
こちらも録音した音にエフェクト類は一切なし、録音の際にもリミッターやコンプレッサーは掛けていません。
SHURE MV88 レビュー
SHURE MV88 のメリットや特徴
- SHURE製のiOSアプリが素晴らしい
- アプリ側で録音時の設定が細かく調整できる
- 動画用アプリもあって、MV88を使った動画撮影もできる(→ライブ録画など)
- マイク無しと比べると、音は格段に良くなる
- 別途ICレコーダーなどを用意しなくてもiPhoneがあれば手軽に録音できる
- 小さい・軽い・持ち運びが楽
- 風除けのマイクスポンジは付属している
- 音質はバランスが良い
SHURE MV88 のデメリットや残念なところ
- 風に弱い(風除けのスポンジなどをつけないと厳しい)
- ちょっとモロいかも(丁寧に扱えば大丈夫)
- iPhoneのケースによっては外さないと取り付けられない
- iPhoneの充電をしながらは使えない
- やはり値段がちょっと高め
- Roland R-07など、ちゃんとした専用レコーダーには音質で負ける
ZOOM iQ7 レビュー
ZOOM iQ7 のメリットや特徴
- ゲインがマイクに付いていて手軽に調整できる
- 指向性の角度調整もマイクに付属のスイッチで切り替えられる
- マイクのサイドにイヤフォン用アウトプット端子もついている
- マイク無しと比べると、音は格段に良くなる
- 別途ICレコーダーなどを用意しなくてもiPhoneがあれば手軽に録音できる
- 小さい・軽い・持ち運びが楽
- 音質はMV88に比べるとちょっとクセを感じる
- MV88よりはかなり安い
- MV88より安いのに、音質はなかなか甲乙つけがたい
- iPhoneのケースをつけたままでも装着できるらしい
ZOOM iQ7 のデメリットや残念なところ
- 風に弱い(風除けのスポンジなどをつけないと厳しい)
- ちょっとモロいかも(丁寧に扱えば大丈夫)
- iPhoneの充電をしながらは使えない
- Roland R-07など、ちゃんとした専用レコーダーには音質で負ける
- Zoomのアプリ(高機能専用アプリケーションHandyRecorder)が致命的に使いにくい、機能的にダメ(SHUREとはここで明暗が別れるかも)
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【個人的比較】SHURE MV88 vs ZOOM iQ7
【アプリ対決】
MV88の大きなメリットはアプリ(Motiv Audio)の出来の良さ。
ゲインや指向性、リミッターなどの設定をアプリでできる。
録音ファイル形式・ビットレート・サンプルレートも選択可能。
ちなみにAirDropでMacに録音データを共有も可能です。
対してZOOMの録音アプリ(高機能専用アプリケーションHandyRecorder)はUIが不親切だったり使いづらい。
致命的なのは、WAV形式で録音しても容量が25MB以上だと制限がかかりパソコンなどに送れないこと。
正確に言えば、25MBを超えるWAVファイルは送信できず、AACに変換しないと送れない。
AACに変換すること自体は問題がないのだが、最大ビットレートが160kbpsまでしかないため、せっかく良い音で録音してもAAC160kbpsへと劣化させて送信するしかない、というビックリ仕様。
※比較動画でもやむなくAAC160kbpsデータを使用した(ドンシャリ感があるのはそのせいかも…)。
さらに、ZOOMアプリはAirDropに対応していないため、パソコンに録音データを送ろうと思ってもメール添付で送るしかない(上限設定があるのは、多分このため)。
アプリはSHUREの圧勝。
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【音質対決】
音質は正直甲乙つけがたく、好みによる、アプリも含めて考えるとMV88がかなり有利、というのが結論です。
音質そのものについて、全体的にはSHUREの方が良いが、録音する音や状況によってはiQ7の方が良く聴こえる場合もあり。
iQ7は録音する対象によって音質のバラツキが大きい印象です。
低音がブーミーになりがちというか、ちょっとクセがあるようにも感じました。
MV88はどこでも、どんな音でも安定した印象。
(詳しくは比較動画をご覧ください。特に環境音で差が大きく出ました。)
録音時間が長くなると、iQ7は↑上記・ZOOMアプリの送信制限により『AAC160kbps強制変換』があるため、MV88がかなり有利です。
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【価格対決】
iQ7の方がかなり安いので、勝ち。
MV88はお高めです。
RolandのR-07が買えてしまう値段なので、音質を追求する場合はR-07の方がオススメです。
音質を比較した印象では、R-07の方が格段に上、です。
持ち運び、録音の手軽さ、しかしそれなりの音質、を重視する場合はMV88もありです。
SHURE コンデンサーマイク MOTIVシリーズ MV88A iPhone iPad用 24bit/48kHz MV88A-A
Shureブランドの品質をクリアした高音質コンデンサーマイクです。使用感につきましては動画をご確認ください。
iPhoneやPadなどiOS端末に手軽に接続し、スマートフォン・タブレットでの高品質レコーディングを可能にしました。
ライブパフォーマンス、インタビュー、ビデオ用の音声、ボーカルや楽器のレコーディングなど、あらゆる状況におけるモバイル録音に適しています。
付属のウインドスクリーンでブレスノイズなどを大幅に削減。インタビューなどでよりクリアな収録が可能です。
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