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不思議な話『文房具屋のおばちゃん』

ドラクエ1のパッケージイラストを模写してみました。

・トレースなし
・可能な限りオリジナルイラストを再現

という言わば“自力で贋作を作り上げる”チャレンジです。

鳥山明先生の漫画やイラストに非常に影響を受けたので、自分自身のルーツを辿ってみようと思い、今回はドラクエ1のイラストを描きました。

ドラクエ1 パッケージイラストのすごいところ

『イラスト自体が上手い(画力が高い)』のはもちろんなのですが、このイラストのすごいところは『世界観』にあります。

ドラクエ1の発売が1986年なのでドラゴンボールの初期の頃に描かれたイラストになるわけですが、当時はまだ一般的に現在のようなRPGという概念がありませんでした。そんななか、鳥山先生の手からゲームの世界を強くイメージさせる“世界観のある”イラストが描かれることによって、RPGというゲームの雰囲気やドラクエの世界観がプレーヤーに伝わったのではないかと思います。
もしドラクエ1のイラストを別の人が描いていたら全く異なる世界が出来上がっていたでしょうし、プレーヤーはゲームに没入しづらかったかもしれません。

このイラストによって、プレーヤーだけではなくゲームの制作者側も世界観を共有したりイメージを膨らませやすくなったはず。
さらに、そのあと現在まで続くドラクエシリーズの発展にもつながったと考えると、このイラストの生み出す世界観が与えた影響は計り知れません。

小学生の頃、このイラストを見ては絵の中から湧き出る世界観と空想に浸っていた記憶です。



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というわけで本気で模写した様子を動画にまとめたのでご覧ください。

【YouTube動画】プロのデザイナーがドラクエ1のパッケージイラストを本気で模写してみた




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完成したイラスト


左がオリジナル、右が模写


ちなみに想定していたよりもめちゃくちゃ大変でした。

Gペンのペンタッチの再現やカラーインク(水性ペン?)の質感の再現など、デジタルでは再現が難しい箇所が多く、かなり手間取りました。

このドラクエ1のイラストをはじめとして、ドラクエ2以降のパッケージイラストも模写していこうと考えていたのですが、想定以上に大変だったのでなかなかコンスタントに量産するのは厳しそうです(泣)。

【余談】
ドラクエ1に限らず、ドラクエシリーズのパッケージイラストは子供の頃に何度も画集などで見てきたのですが、「すげえ!!!!!」と感動しまくった記憶があります。

個人的に一番好きなのはドラクエ2のイラストですが、一番衝撃を受けたのはドラクエ4のイラストです。
ドラクエ4の発売当時(1990年頃・小学3〜4年生頃です)、パッケージイラストをジャンプか何かで見て、あまりにもカッコ良くて感動しまくりました。鳥山先生の作品が大好きだった私は、その当時、ドラクエ4のパッケージイラストの模写に挑んだこともあるのですが、画力が圧倒的に足りず撃沈…。

20代〜30代で画力を鍛えたので今なら何とかなるかな、ということでいずれドラクエ4のパッケージイラストにも挑んでみたいと思います。



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過去の本気で模写した記事はこちら




鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ

ドラゴンクエストシリーズ30周年を記念して、鳥山明先生の手により30年の間に描かれたドラゴンクエストのイラストから、500点以上を収録したイラスト集です。
ホロ加工されたボックス入りの豪華ハードカバー仕様、本文では高精細5色印刷によりイラストをできる限り原画に近い鮮やかな色で再現しました。


Dragon Quest Illustrations: 30th Anniversary Edition(英語版の画集)

Celebrate the imaginative art of 30 years of the Dragon Quest video games, as designed and illustrated by Akira Toriyama, legendary creator of Dragon Ball.


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