ZEISS Batis 2/40 CFは本当に新時代の万能レンズだった。【ZEISS Batis 2/40 CFレビュー】
2020.08.24更新
ZEISS Batis 2/40 CFレビュー
なんとZEISS Batis 2/40 CFが起き上がり仲間になりたそうにこちらを見ている!
ZEISS Batis 2/40 CFを購入したのでレビューします。
NikonからSony(a7iii)にマウント替えして1本目のレンズです。
購入に至った理由は
・普段使いに最適な50mm付近の標準レンズ(単焦点)が欲しい
・ウェブで調べてみるとなかなか評判が良い
・(個人的価値観ですが)良質なレンズをはじめに買えば、ズルズルと沼をさまよう必要がない
・かなり寄れる
・軽い
・サイズがちょうど良い
といったところです。
─── ZEISS公式ページ↓ ───
ZEISS Batis 2/40 CF | Fullframe autofocus lens for Sony α series
近接フォーカス撮影と高速オートフォーカスを兼ね備えたZEISS Batis 2/40 CF は、すべてのシャッターチャンスを逃しません。単焦点レンズにおいて王道といえる焦点距離35mmと50mmの間に位置...
・・・・・
ZEISS Batis 2/40 CFスペック
■ZEISS Batis 2/40 CF E-mount
2018年11月22日発売
151,000円(税別)[付属品]専用レンズフード
- 近接撮影の「0.24m~0.5m」、通常撮影の「0.4m~∞」、限定なしの「Full」の3種類が選べる合焦距離切替スイッチ搭載。
- 伝説のZEISS T*反射防止コーティングの結晶。
- 距離と被写界深度をレンズ中央のLEDで表記。
- 埃や水滴が入り込まないようマウント部にシーリング加工。
焦点距離 | 40 mm |
---|---|
絞り値 | f/2 – f/22 |
カメラマウント | Sony E-Mount* |
フォーマット互換性 | Full Frame |
撮影距離 | 0,24 m (0.78 ft) – ∞ |
自由作動距離 | 0,14 m (0.45 ft) – ∞ |
画角(対角線 水平線) | 56° / 47° / 33° |
画像フィールド半径 | 43,3 mm (1.7″) |
最小被写体距離 (MOD) | 79 x 117 mm (3.1 x 4.6″) |
最短被写体距離での映像比 | 1:3.3 |
レンズ構成(枚 | 群) | Distagon 9 / 8 |
フランジ焦点距離 | 18,0 mm (0.71″) |
入射瞳位置 (像面の手前) | 75.1 mm (2.96″) |
フィルター径 | M67 x 0,75 |
最大直径 | 91 mm (3.6″) |
フォーカスリングの直径 | 78 mm (3.1″) |
全長 (レンズキャップを含む) | 106 mm (4.2″) |
全長 (レンズキャップを含まない) | 93 mm (3.7″) |
重量 | 361 g (0.80 lbs) |
手ブレ補正 | なし |
常にDisplay表示をする方法
レンズに搭載されているディスプレイはMF時にしか表示されませんが、設定を変更すればAF時でも表示させることができるようになります。
焦点距離を ft(フィート)⇔ m(メートル)に変更することもできます。
・・・・・
バティスが来た! ZEISS Batis 2/40 CFの到着〜装着まで
撮影インプレッション
- レンズの質感や重さ、サイズは本当に最高
- 標準レンズとしての素晴らしい使い勝手の良さ
- 『35mmよりちょっと狭い・50mmより広い』という絶妙な画角
- 寄れるってやっぱり良い!
- AF速い
- 手ぶれ補正が無いけど必要性を感じない
- 撮影した写真を見て、立体感・透明感が凄い
- シャープ過ぎず、柔らか過ぎず、解像感は高く。モダンな画
- F2だけあってボケは控えめ
- もう少しふんわりとしたボケなら完璧だった
- 『接写で絞りが開放にならない問題』は全く気にならない
a7iiiとこのレンズを買うまでは、Nikon D600 + Sigma 35mm F1.4(Art)がメインでした。35mmという画角に慣れているとZEISS Batis 2/40 CFの画角は少し狭く、慣れるのにちょっと戸惑いが、、。
(撮影時に、ついつい35mm画角の感覚で距離をとってしまう)
※SigmaのArtシリーズの描写は気に入っていたので、Sony EマウントのSigma 35mm F1.4(Art)の購入も検討しましたが、大きすぎて断念となりました。(Nikonもまだ使う予定なのでレンズのマウントチェンジサービスは不利用)
──────────
何枚かテストショットした後、『うーん、このレンズを買ったのはちょっと失敗したかな…』と思いましたが、40mmという距離感に慣れてくると、このレンズの絶妙なバランスに気づかされ、撮影が楽しくなって来ました。
ポートレートの距離感でも撮れるし、ちょっと離れて風景も撮れる、寄って接写もいける。
レンズの軽さとサイズ感もちょうど良い。
1〜2日スナップを何枚か撮っているうちに、このレンズは手放したくない、と思うようになりました。
良質(高級)なレンズの割にカジュアルな見た目とサイズで、どこでも被写体を選ばずに、気軽に撮影できるのは大きなメリットです。
──────────
【撮影した写真を見て】
解像度が高くて凄まじい透明感!!
40mmF2らしい空気感や立体感もあって素晴らしいです(広角過ぎず・望遠過ぎず・ボケ過ぎず)。
逆光にも強いので、本当になんでも撮れるレンズ、といった印象。
周辺減光もほとんどありません。
一点だけ惜しいのは、ボケがちょっと硬くて量が少ないところです。
ボケの量についてはF2だとこんなものかな、という気もしますが、ボケがちょっとだけ硬い印象(玉ボケが角ばる)なので、もう少し柔らかいボケ味だったらパーフェクトなレンズでした。
(ボケの量と柔らかさが欲しい場合は、素直にもう少し望遠で明るいレンズを使えば良いかな、という気がします)
※今回の作例には挙げていませんが動画での撮影も最高でした。
──────────
総合的には、評判通りの素晴らしい標準レンズ、です。
持ち運びが容易、ナイス画角、写り良し、寄れる、AF速い、とここまでメリットがたくさんなレンズはなかなか無いのではないでしょうか。
購入を検討されている方には(ちょっと高いですが)オススメです。
※ちなみに、レンズのアップデートあり、との情報を得たので、購入後にレンズのバージョンを調べたら既にVer.2でした。
ファームウェアのアップデートはこちら↓
・・・・・
Sample Images
テストショット作例
テスト撮影した作例写真です。
参考にご覧ください。
・・・・・
カールツァイス ZEISS Batis 2/40 CF E-mount
万能なフルフレームレンズ - Sonyのミラーレスフルフレームシステム用の強力なレンズは最高の要件を満たします。 コンパクトなデザインにもかかわらず、画像はプロの写真家たちの期待を満たしています。
ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 III ボディ ILCE-7M3
AF/AE追随 最高約10コマ/秒連写を実現(連続撮影モード「Hi+」時)
最大710枚(LCDモニター使用時)撮影可能な高いスタミナとタッチによる自由度の高いフォーカス操作
高解像4K動画と表現の幅を広げる多彩な動画機能
表示言語:日本語のみ
HDMI端子有 ※HDMIマイクロ端子(タイプD)
有効画素数2420万画素
重量650g ※バッテリーとメモリカードを含む
HAKUBA 67mm レンズフィルター XC-PRO 高透過率 撥水防汚 薄枠 日本製 レンズ保護用 CF-XCPRLG67
エクストリームコーティング採用、超低反射率0.3%
極めて高い撥水/防汚機能
精密加工によるケラレの少ないワイド対応薄枠設計
フィルター径 : 67mm
半透明の専用PPケース付属