万年筆 / パイロット エラボー SF(細軟・樹脂軸)
万年筆レビュー、今回はパイロットのエラボー(樹脂軸)。
太さは細字(SF)。
強弱がつけやすいソフトタッチの特殊ペン先で、お気に入りの万年筆のひとつ。
Gペンなどの「つけペン」っぽい線が描きたくて購入。
つけペンのタッチと同じにはならないが、ニュアンスが近く、万年筆としては異質なペンだ。
| 書きやすさ | ★★★★☆ |
|---|---|
| 書き味 | スルスル、ややカリカリ |
| 持ちやすさ | ★★★★☆ |
| 重心 | あまり偏りなし |
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強弱がつけやすい独特な書き味で、漫画用のGペンに割と近い。
強弱がつけやすいとは言ってもグニャグニャではなく、やや硬質。
強弱がつけやすい特殊ペンとしては同じくパイロット製のフォルカンがあるが、フォルカンよりは確実に強弱の幅は狭い。
フォルカンはグニャグニャ系だが、エラボーはそこまでではない感じ。
フォルカンは簡単に強弱がついてしまうためコントロールがむずかしく、書くのにけっこう気を使う。
一方、エラボーはニブが硬めで強弱のコントロールがしやすく気軽に使える。
個人的にはフォルカンよりもエラボーが好みだ。
用途として正しいかは置いておいて、強弱がついてより漫画っぽい線が描けるのはフォルカン。
実際にGペンと比較したところ、フォルカンは「強弱のニュアンス」がGペンに近かった。
エラボーはGペンなどのつけペンのニュアンスがありながらも、線の均一寄りで万年筆っぽい。
「文字」
タッチ感のある強弱をつけた文字には最適な印象。
コントロールしづらさを許容できて、よりしっかり強弱をつけたい場合には「暴れ馬」感のあるフォルカン。
よく言われるが、バランスがいいのはやはりエラボーのように感じる。
筆圧が低い人にはフォルカンが向いているかもしれない。
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「書き味」
書き味は「スラスラ」と滑らかで、引っかかりも感じない。
ペン先は強弱をつけやすくするための独特のフォルムで、鉄ペンっぽい見た目だがしっかり金ペン。※ロジウム仕上げ
所有しているのは樹脂軸。
重量が軽くて(金属製のほぼ半分)、やや安っぽさというか頼りなさは感じるが書きにくさはない。
スリムでスラスラと書ける感じ。
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ちなみにエラボーの中字も所有していて、中字と細字を比較すると、どちらもたしかに強弱がつけやすいペン先だが中字は割と普通の万年筆に近いような印象である。
細字の方がニュアンスが出やすいというか、より「つけペン」に近い。
樹脂軸・金属軸の注意点
樹脂軸と金属軸のどちらもカートリッジ/コンバーター両用式。
パイロットのコンバーターは
・CON-40(小容量)
・CON-70(大容量)
と二種類あるが、樹脂軸はボディサイズが小さくCON-40しか取り付けられない。
気づいたきっかけは、樹脂軸エラボーにCON-70が取り付けできなかったことから。
いつもCON-40で使用していて、インクが減りやすいので CON-70 に換装しようとしたのだが、取り付けできなかった。
そういえば樹脂軸は軸が細めでやや小柄だった。
樹脂軸と金属軸、どちらかを選ぶ際にはコンバーターの容量も考慮するとよさそう。
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仕様・スペック
| メーカー | パイロット(Pilot) |
|---|---|
| ペン種 | 14Kロジウム仕上げ |
| 方式 | ネジ嵌合方式 |
| 機構 | カートリッジ/コンバーター両用式 |
| 材質 | 軸・キャップ:AS樹脂 ※金属軸のものは金属製 |
| サイズ | 最大径φ14.4mm 全長137mm |
| 重量 | 18g ※金属軸のものは33g |
| 文字幅 | SEF/SF/SM/SB |
| バランス型 / ベスト型 | ベスト型 |
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サンプル・つけペンとの比較
比較してみると、つけペンの方が強弱の幅が大きく、エラボーの方が線が均一。
つけペンはカリカリしてかなり描きづらいが、エラボーはスラスラと描ける。
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特殊ペン系でありながら癖が強すぎるわけでもなく、書きやすくてお気に入りの万年筆。
ニュアンスが通常のペンよりもつけやすく、書き味もいいのでけっこう頼りになる。
文字よりも絵を描く、という人にはかなりオススメの一本。
強弱がつけやすいソフトタッチ系の万年筆としては一番好みでオススメのペンだ。


