音楽

MUSIC


NHKの番組『 猫のしっぽカエルの手 ~京都 大原 ベニシアの手づくり暮らし~ 』が大好きでよく観るのですが(富山にベニシアさんが講演に来た時に見に行ったりもした)、番組の内容や面白い点はさておき、番組中に流れるBGMがずっと気になっていました。

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【2019.7.21追記あり】
番組内で流れているBGMを聴ける動画を追加しました。
この記事の一番下に、更新した箇所が追加されています。


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それは渋いジャズ

ピアノとギターのデュオっぽいゆったりとしたジャズなのですが、渋いジャズ好きにはたまらない雰囲気の曲で、すぐに演奏者と曲名が知りたくなりました。

で、番組中にBGMが流れるのを聴いて、すぐ脳裏に浮かんだのはBill EvansとJim Hallのアルバム。

Bill EvansとJim Hallのデュオアルバムといえば『Undercurrent』と『Intermodulation』の2枚がありますが(どちらも超名盤)、非常に雰囲気が似ていたのです。
さっそく番組中で流れるBGMと二枚のアルバムを聴き比べてみましたが該当する曲は無く、どちらにも入っていない曲だとわかりました。

そもそも、Bill EvansとJim Hallのアルバムは何度聴いたかわからないくらい聴いていたので、『Undercurrent』か『Intermodulation』にかなり近い、けど何か違う、こんな曲あったっけ?、という印象でした。


※↑は名盤『Undercurrent』に収録されている"Romain"。
渋さの極致、大好物の雰囲気。

番組中のBGMに近いけどちょっと違います。

さっそく検索してみた

『 猫のしっぽカエルの手 ~京都 大原 ベニシアの手づくり暮らし~ 』『BGM』で検索すると、あっという間に曲が表示されました。

出てきた結果が↓です。


違いました。
確かにこの曲も流れるけど、これではないのです。

調べると出てくるのはこの曲ばかりで、目当てのBGMはgoogle検索では判明しませんでした。

よく流れるピアノのBGMは川上ミネさんというピアニストの方が担当されていて、BGM集がいろいろと発売されいているようです。

僕もいくつか購入しましたが、ピアノの音色が美しくて心地よく、ゆったりとリラックスできるので超オススメです。部屋で何気なく流したり、作業用BGMとしても最適です。


馨 川上ミネ

イギリス人女性作家、ペシニア・スタンリー・スミスが京都の古民家で営む手づくりのエコ生活を紹介するNHK-BSの人気番組『猫のしっぽ カエルの手 京都大原 ペニシアの手づくり暮らし』のために書き下ろされた、同番組のオリジナル・サウンドトラック。山里の季節の移ろいを見守るような、優しいピアノの音色が印象的なアルバム。

※オススメです。


映画 ベニシアさんの四季の庭 オリジナルサウンドトラック

NHK Eテレの番組『猫のしっぽ カエルの手 京都 大原 ベニシアの手づくり暮らし』から生まれた映画『ベニシアさんの四季の庭』のオリジナルサウンドトラック。音楽は番組音楽も手掛ける川上ミネが担当。


Nostalghia~Kiyomizu~ 【「道」「コルドバの午後」「アンジェラ」完全ヴァージョン収録】

NHK『猫のしっぽ カエルの手』で広い支持を受ける「道」「コルドバの午後」「アンジェラ」の完全ヴァージョンを収録。安らぎに満ち、時空を超えた“川上ミネ”の集大成。




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Shazamで楽曲が判明


Shazamを起動すると、流れている音楽を自動的に解析して楽曲をサーチしてくれます。


結局、iPhoneにShazamを入れていることを思い出し、番組のBGMが流れている場面でShazam検索を試してみることに。
(※気になりだしてから数年経ってShazamを思いついた…)

番組ではBGMの上にナレーションや会話が入っていましたが、なんとか判明に至りました。

Al Haig & Jimmy Raney ‎の『Strings Attached』というアルバムに入っている Enigma という曲でした。


↑残念ながらJimmy RaneyのいないAl Haigトリオのバージョンですが、この曲です。

実際に番組で使用されているバージョンは、↓下に書いたAl Haig & Jimmy Raney 名義の『Strings Attached』に収録されています。

"Enigma"  Al Haig & Jimmy Raney ‎– Strings Attached


ストリング・アタッチト アル・ヘイグ & ジミー・レイニー

かつてスタン・ゲッツのグループでコンビを組んでいた、盟友同士の25年ぶりの共演アルバム。幻の名ピアニスト、ヘイグの名演に対する、ジミーの円熟のインタープレイが光る名盤である。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)

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【2019.7.21追記】YouTube動画

↓これが番組内で流れているBGM楽曲です。(下の動画を再生してください)
さりげなく流れていた曲ですが、聴いてみると思い出せると思います。


このアルバムはかなりレアな状況で、Apple MusicやYouTubeにはありません。海外の通販あるいは中古などを探すしかないようです。

ギターとピアノのデュオに聞こえていましたが、番組BGM用に音量を下げたり、イコライザーでハイ(高域)を落とすなどの処理をしていたのかもしれません。

さっそく入手して聴いていますが、ジミーレイニーのギターの音がウェットというか妙に生々しくて、Jim Hallのドライなサウンドとは違った味わいです。渋いジャズ好きの方にはオススメの名盤だと思います。



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2020.12.12 追記

『Strings Attached』は長らく廃盤だったのですが、『ラウンド・ミッドナイト+4(日本独自企画、最新マスタリング、解説、ボーナストラック付き)』という日本独自版で再販されていました。
タイトルは違いますが『Strings Attached』と同内容です。
(Amazonを見ていても、これはなかなか気付きづらい…)

廃盤がゆえに非常に手を出しづらい状況だったのでとても嬉しいです。
これで番組内で流れているBGM楽曲を手軽に聴くことができるようになりました。
値段も手頃でオススメです。


ラウンド・ミッドナイト+4(日本独自企画、最新マスタリング、解説、ボーナストラック付き)

Treasury of 70's Mainstream Jazz -CHOICE RECORDS- 1970年にジェリーマクドナルドによって創設。 ニューヨーク州を拠点にアコースティック・ジャズの路を貫き、アイリーン・クラールやキャロル・スローン等の生涯の代表作というべきアイテムを生み、自作志向の気鋭ピアニストであるジョアン・ブラッキーンは3枚ものアルバムを発表した。 手作りの魅力たっぷりのCHOICEレーベル名盤が今回約30年ぶりに全32タイトル復刻! オリジナル・ジャケット復刻、2020年最新デジタル・リマスタリング、新規解説付き 監修・解説:原田和典 40年代後半~50年代初頭のスタン・ゲッツをサポートした二大名手、アル・ヘイグとジミー・レイニーが四半世紀の時を経て制作した双頭リーダー・アルバム。ハービー・ハンコックやセロニアス・モンクのオリジナルを含む意欲的な選曲、単なる再会セッションの枠を超えた清新なアプローチが聴きもの。 パーソネル:アル・ヘイグ(p)、 ジミー・レイニー(g)、 ジャミル・ナッサー(b)、 フランク・ガント(ds)、ダグ・レイニー(g 4 only) 発売年: 1975年、録音: 1975年3月 マクドナルド・スタジオ(ニューヨーク、ロングアイランド)


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